嗚呼素晴らしき我が人生

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NICEHCK ME80のレビュー

今回紹介するのはNICEHCKのME80


aliexpressのセールで9.9ドルの福袋イヤホンとして販売されていたものになります。現在は1834円で販売されているようです。今まで紹介してきたカナル型のイヤホンとは異なり、本商品はインナーイヤー型のイヤホンです。私自身インナーイヤー型は初めてであり、他のインナーイヤー型との比較の視点でレビューできないことを事前に言っておきます。



◎外観面及び装着感等について

  外観はシンプルかつ落ち着いており、鈍色に輝くデザインはチープさを感じさせません。下手に凝ったデザインよりこちらの方が好印象です。公式の商品写真よりもどこか渋い印象を受けました。個人的には実物の方がカッコ良さを感じます。

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   装着感は一般的なインナーイヤー型に準ずるものとみてよいでしょう。私はインナーイヤー型の、耳介に置くようにして装着するスタイルがイマイチうまくいかず、そのせいでインナーイヤー型は敬遠していたのですが、数分の試行錯誤でベストポジションを見つけることができました (やはり店頭での数十秒の試聴ではわからない点もあるのだなぁと実感させられました )。普段インナーイヤー型を付け慣れている方なら何ら問題はないと思います。


◎音質面について (再生環境はZiShan DSD)

  音質面は解像感とキレが強みで、インナーイヤー型特有の音場の広さと相まって非常にバランスの良い出来上がりになっているという印象です。上述の通りインナーイヤー型は初ですが、私が勝手に抱いていた「強いインナーイヤー」のイメージに合致した完成度の高い製品であると感じました。

  高音域はそこそこの主張をしつつ解像度も高く質が良いです。ドラムのシンバルは音場感の広さもあり臨場感があり、ライブ感を味わえます。

  中音域 はスッキリしていますが、ボーカルやギター等の演奏も埋もれることなく鳴らしてくれます。こちらも広い音場との相性はかなり良く、バンドサウンドを聴くとクセになります。 (もっともこの点は本製品の強みというよりはおよそインナーイヤー型一般に通ずる強みなのかもしれませんが、初インナーイヤーなのでその辺りの判断はできません )

  低音域は必要最低限という印象です。私はメタルコア/デスコア等のいわゆる重い音楽を好んで聴きますが、これらのジャンルを聴く分にもまぁこの程度の低音があれば不満はないかなという感じです。解像感はかなり良く、「なんかわからんけどブリブリ鳴ってるわ」みたいな感じではないのが好印象です。

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◎総評

  本製品は1000円ちょい (現在は1800円程度)という超低価格帯とは思えない程非常に良い音のバランスで、インナーイヤー型の良さを手軽に体感できるものとなっています。私自身本製品のお陰で今まで敬遠してきたインナーイヤー型に興味を持ち始めました。新たなる沼に足首を掴まれた感覚はとても心地いいですね  ()  実際同価格帯のカナル型と比べてもトップレベルの音なのではないかと感じます。

  インナーイヤー型を試してみたいという方、普段使いで1つ安めのやつが欲しいという方、よくわからんけどちょっと金使いてぇわという方にはベストな選択肢だと思います。