嗚呼素晴らしき我が人生

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優等生は優等生たちの中にいても優等生でいられるか(TINHiFi T2 plus)

 こんにちは。

 今回紹介するのはTINHiFiのT2 plusです。1DDのイヤホンで、Amazon販売価格は6380円程ですが、今回はEasy earphonesから提供頂きました。したがって今回は案件記事になります。

 

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 筐体はシンプルなシルバーでマットな質感です。金属筐体であっても落ち着いた印象でいやらしさを感じないのは個人的には結構好きですね。また、TINHiFiの他製品と比べて形状が変わっており、耳掛け式での着用時にフィットしやすくなっています。私はT3を持っていますが、フィット感や遮音性は向上しているように感じました。音漏れも並程度といってよいでしょう。

 

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 音質面は、全体的にやや中音域寄りのフラットという感じで解像度が高く、見通しの良い音で曲を表現してくれる印象です。紛うことなき「優等生イヤホン」ですね。個人的にはかなり演奏が激しめな曲もしっかりクリアにさばいてくれる点がかなり好印象です。

 高音域については、クリアで見通しはいいですが、刺さりを避けるために突き抜け感は意識して抑えているという印象です。籠っていたり引っ込んでいたりというわけではないですが、ドラムのシンバルが好き!という方には物足りなく感じる気がします。

 本製品はやや中音域にフォーカスしている印象です。激しい演奏に埋もれることなくボーカルがバシッと聴こえ、多少の響き感も相まって中々良い表現力ですね。加えて、上述しましたが、ギターなどの演奏の情報量が多かったり、スピードが早かったりしてもしっかりさばいてくれる点がかなり好印象でしたね。

 低音域は様々な曲で求められる最低限度はクリアしているという印象です。「重さ」を求める方はこの点に不満を覚えるかと思います。デスコアやスラムデスとは合いません。しかしながら、スピード感のある曲でしっかりと支えるように低音を出してくれる様はさすが優等生といったところですね。

 

 付属ケーブルやイヤーピースについては、かなり出来が良く、特段交換が必須という印象はありません(上の写真ではスパイラルドットに交換していますが)。ややこしい交換なしで即戦力になるという点で初心者にもオススメしやすいのではと思います。

 

◎まとめ

 本製品は、極端に重い音楽以外は何でもこなせる優等生です。見た目や付属品の交換が要らないという点において、最近増えている優等生イヤホンの中でもオススメしやすい方なのではと感じました。フラット傾向で優等生なイヤホンという点で強力なライバルとなるのはmoondrop SSRになるかなという感じですが、見通しの良さとスピード感のある曲との相性の良さは本製品がわずかに優っていると感じます。1万円程度で2つ揃うので是非両方買ってみてください。

 

それでは